灰色デイブレイク。

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オリキャラ小説・醍也の夢の話。

PCのメモ帳を整理していたら、オリキャラを使った小説というか小話のようなものが何編か出てきたので、供養の意味合いも込めて試しにUPしてみます。
シリアス目な話はマンガよりも文にしたほうが自分には合うかもしれないなぁ。
今回のは七瀬醍也の見た夢の話です。

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上の絵は挿絵みたいなもんです(^_^;)
めちゃくちゃ短いですが、よろしければ以下からどうぞ。


崖から真っ逆さまに落ちるかのような衝撃とともに、醍也は目が覚めた。
勿論これはただの表現で、醍也の身体は昨夜からずっと布団の上だ。
またあの夢を見た。あの日以来、ときどき見る夢。
自分をかばって次々と倒れていく大切な存在達を、自身はただ呆けたように傍観するしかないという胸糞悪い夢。
お前は何もできないちっぽけな奴なんだと誰かが信じこませようとしているかの如く、忘れた頃に呼び覚まされる。
これはどうやら、自分の過去の写身らしい。でも醍也はそのことを全く覚えていない。両親を失ってしまったという事実だけは冷めた程理解しているのに、何故いなくなったのかという記憶を引き出そうとしても引き出せない。
引き出しは目の前にあるのに、それに鍵が掛かってさらには鎖が何重にも巻かれているような感覚だ。無理にでも開こうとすれば、引き出しや自分ごと崩壊してしまいそうな気がする。
身体を起こして、ハッとする。頬を涙が静かに伝っていた。慌てて寝巻きの袖でゴシゴシと拭き取る。
その後に残ったのは、虚無感。
どうしようもない虚しさの募る空白だった。